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2022.06.09

プライバシーや防犯

 テラスやリビングなどから庭、道路へと視界や動線が水平に広がるため
 空間を活かした抜けのある家を実現しやすい平屋ですが、その反面、道路などの外部から
 室内が見えやすく、侵入のおそれがある点をどう対処するかが必要となってきます。
 
 
 建物全体を塀などで完全に囲うとプライバシーは確保されますが
 周りからは完全に閉ざされて見えることや
 逆に死角が増え防犯面でのリスクが高まる可能性も考えられます。
  
 そこで、塀などを用いるのではなく、目隠しとして
 植栽やルーバーなどを用いることで
 死角を増やさずにプライバシーを確保できます。
 
 
 
 ルーバーとは、「鎧戸」などとも呼ばれており
 主に、日除け・雨除け・通風・換気・目隠しなどを目的に用いられます。
 
 このルーバーの素材には、アルミ・天然木・人工木と大きく3種類あります。
 
 
 それぞれのメリット、デメリットとして
 
 
・アルミ…汚れにくく、錆びにくいといった特徴があり、掃除なども少なく済みます。
     また、木の素材と比べ、腐りにくいことや虫がつかないことも大きなメリットといえます。
      
     しかし、カラーバリエーションが少なく、塗装がしにくいことから、DIY向きではありません。
     さらに素材が柔らかいので、衝撃に弱いことがデメリットとして挙げられます。
 
 
・天然木…天然の木ということで、自然の暖かみを感じられる点や経年変化が味わい深い点が
     特徴的で、DIY しやすくお手軽に用いることができます。
 
     しかし、経年劣化が激しいことや腐りやすく虫がつきやすいため
     定期的なメンテンスが必要となってきます。     
 
 
・人工木…天然木と比べ、耐久性に優れており、虫も付きにくいため
     メンテナンスの心配がないことが特徴といえます。
     
     しかし、他の素材のものに比べると比較的高価になっています。
 
 
 
 このルーバーを用いるほかにもいくつか工夫があるので紹介します。
 
 
・開口部の種類や位置に注意する
 空き巣被害は、窓の戸締り忘れやガラスを破っての侵入のケースが多いそうです。
 ですので、開口部を高い位置に設けたり、小さいサイズを設けたりするなど
 人がなかなか入りにくいよう工夫して設置すること
  
 合わせガラスなどを用いることも効果的です。
 
 
 
・中庭を有効に使う
 プライバシーや防犯面を意識したい反面
 開放的な空間も欲しいというときには中庭を設けることも効果的です。
  
 テラス窓など、人の出入りが自由なサイズの窓を
 中庭に向けて配置することで視界が大きく広がる点や
 通風や採光のため開け放しにしてもプライバシーが確保されるので
 開放的な空間を生みながら、防犯面も安心できる住まいになります。
 
 
 これらのように、プライバシーや防犯面を意識しすぎて
 全面を壁で囲ってしまい、閉鎖的な空間にするのではなく
 開放的な空間にしながらも、今回紹介したルーバーや
 間取りや窓の位置などにひと工夫して、住みよいおうちにしましょう。

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