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2022.08.06

自然の力を利用し、共存できる家を建てたい 

 自然の力とは、特別なものではなく、太陽エネルギーが源の熱や光、風などのことで
 建物の周囲にある樹木や植栽などもこれに含まれます。敷地の自然環境を知り、それらを活かした住まいづくりを考えます。

 

 

 ・日射熱
  窓などから太陽熱を取り入れ、建材などに蓄熱することで、暖房エネルギーを減らすことができます。
  その一方、窓を大きくしすぎてしまうと夏の時期には暑くなりすぎたり
  冬の時期には、その逆で、寒くなりすぎたりといったことが考えられるので注意しておきたい。
  
  夏の時期に熱が入りすぎることを防ぐために、窓の外にすだれを下げたり、よしずをたてかけたりすると
  効果的です。最近では、遮熱性の高いガラスに替えることもできます。
 

 ・昼光
  昼間の太陽光を照明の代わりに利用します。直射光でなくとも、窓があれば十分に室内を明るくします。
  しかし、眩しすぎることがあるため、夏の日射遮蔽と併せてブラインド等で調整できるようにしたい。
 

 ・自然風
  夏の夜間をはじめ、涼しい時期に外気を取り入れ、冷房エネルギーの削減につなげます。
  計画の早い段階から住む地域の風向きなどもしっかり調べて、風が抜けやすいように住宅の形や窓などの配置を考えます。
 

 ・樹木、植栽
  樹木などの植物で影をつくることで、建物の温度上昇を防いだり、周囲の空気を冷やしたりできます。
 
 
 これらをはじめとする自然エネルギーをしっかりと活用することで、自然の力を利用した住まいになります。
  
 
 
 しかし、自然と共存する住まいにするには、利用するだけでなく、対策もしておかなければなりません。
  
 対策すべきものとして結露が挙げられます。結露とは、空気中の水蒸気が冷えたガラスやサッシに触れて
 水滴に変わったものが、窓ガラスについたものをいい、表面結露と呼ばれています。
 
 この結露は厄介なことに、毎日水滴をふき取る手間がかかったり、
 そのまま放っておくとカビや木材の老朽化にも繋がったりと、住まいに大きなダメージを与えます。 
 
 さらに、この表面結露のほかに、壁の中で起こる内部結露があり、壁の中で結露が発生し、
 その水分を断熱材が吸ってしまうと、断熱性能は低下し、水分の重さで断熱材がたれ下がってしまうこともあります。
 
 また、菌が発生し、壁の中の柱や土台を腐らせてしまうなど、見えない部分の結露は思わぬ落とし穴になります。
 

 

 しかし、近年、断熱などの技術進化もあることから、結露しにくい家づくりが可能となっています。
 例えば、窓や外壁、屋根などの断熱・気密性能を上げることで、壁面や窓の表面結露を防ぐことが可能となります。 

 

 そして、壁の内側に水蒸気を通さない防湿フィルムを張るなどの工夫を施すことで、壁内部の結露を防ぐことができます。
 これらに加え、生活の仕方でも結露は減らすことが可能で、室内の喚気はもちろん、湿った空気が溜まりやすい
 家具の裏側や押入れの中などもしっかりと換気をおこなうことなどの工夫が上げられます。

 

 
 津山は、冬の時期に格段に冷えこむので、結露が起こりやすい環境といえます。
 ですので、今回紹介したような構造上の工夫や、換気等のこまめな心掛けをすることで、
 防ぐことが可能になってくるので、大切な住まいを長く使っていくために、しっかりと意識して過ごしていきたいですね。
  
 
 
 自然を共存する住まいづくりをするには、太陽光などを活かすなど利用することはもちろん大切ですが、
 自然が住まいに及ぼす影響への対策をしっかりとすることが、自然と共存する住まいの実現になると考えられます。
 

 
 今回は、身近なもので結露を拳げましたが、自然災害への対策も考えなければいけないもので、そういった面でも
 しっかりとした住まいづくりをすることで、長く快適に過ごすことのできる住まいになると思うので、ご検討してみてください。

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