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2022.04.22

風通し、日当たりのいい快適な住まいへ 

 快適な住まいづくりのためには、ライフスタイルに合わせた生活のしやすい間取りが大切ですが、
 長く気持ちよく過ごすためには、風通しや日当たりの良さも考慮しなければなりません

 夏の嫌な湿気や温度を抑えるには、南北に吹く風の通り道をつくり風の通りを良くすることが必要だったり
 日当たりが良いことで、洗濯物が乾きやすかったり、体内リズムが整いやすく健康的なったりします。

 今回は、風通し・日当たりのよい住まいにするための間取りの工夫を紹介します。
 
 風通しは、家が密集している住宅地ですと滞りがちになってしまいます。
 また、一般的に住宅の北側は、境界にぴったりと寄せて配置しているケースが多く見られますが
 そこに少しのゆとりをもつことで風の通り抜けがかなりよくなります。
  
 
 間取りで配慮すべき点では、風の出口と入口となる南北の窓の大きさのバランスがあります。
 入口がおおきくても、出口が小さくなっていると、
 しっかりとした風の通り道を確保できないので、南北の窓は、なるべく近い大きさで設けることが必要です。
 
 その他にも、南北の窓がストレートにつながる位置関係にしたり、
 吹き抜けなどを用いて上下に流れる風の通り道をつくったりすることも有効になります。
 
 また、引き戸を設けることで、風の通り道をつくりやすくなったり、
 南北に水まわりを設けてしまうと、風が抜けなくなるので注意したりと、構造上の点にも気を付けなければなりません。
 
 
 家全体を1つの空間と考え、風のないときや窓を開けられない季節でも緩やかに風の循環を行えることが望ましいです。
 引戸やよろい戸など、開けっ放しにできるドアを多く設けたり、
 欄間を設けたりすると、窓を開けずとも空気に流れが生まれ、風の心地よさを感じられる住まいになります。
 そうすることにより
 省エネや健康面といった住みやすさはもちろん、四季折々の季節感を味わうことができ、情緒面も大切にした住まいになります。
  
 
 日当たりというのは、太陽光が建物や部屋を直接照らすことを言い
 日当たりを確保するのが難しい建物の形状や配置でも間取りを工夫することで、日当たりをよくすることができます。
 
 
 まず、間取りを考える前に、敷地に落ちる影を知ることが必要になります。
 敷地の状況を把握することで、
 どの部屋に朝の光が欲しいのか、西日はどこに欲しいのか、などを考える重要な手がかりとなります。
 
 
 また、太陽光が直接入り込まない部屋や場所でも、太陽の光を間接的に取り入れられるようにすることで
 日が出ている限りは、照明に困ることなく過ごすことのできる空間になり、快適に過ごすことが可能になります。
 
 北側の部屋でも、高い位置に大きめの窓を設ければ、効果的に太陽光を取り入れることができます。
 
 部屋を仕切っている間仕切りや出入り口も、ガラスなどを用い光を通りやすいつくりにすることで
 仕切りを超えて光が差し込むので、家の奥まで光が届き、家全体が程よい明るさに保たれます。
 
 しかし、一概に南向きがいいとは言えず、日が入る時間が長くなるので
 家具などが日焼けしやすかったり、光がテレビに反射して見えにくかったりなどのデメリットもあります。                                
 
 ですので、それぞれのライフスタイルに合わせて
 方角を考え住まいを配置することで、より生活のしやすい住まいになると思います。
 
 
 住まいの向きや構造だけでなく、
 風通しがよくなるよう、南北の設ける窓の大きさや配置、引き戸などの扉を工夫したり
 敷地に落ちる影を把握し、太陽の光をより多く取り入れられる住まいにすることで
 敷地の立地や特徴に応じた風通し・日当たりの良い、心地よく過ごせる住まいの実現につながります。

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