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2023.03.16
住宅における窓の役割を皆さんはご存じですか?
窓の位置や大きさが少し変わるだけでも、日差しの関係などからマイホームでの暮らしに大きく影響を与えてきます。
「それなら、窓の数をたくさん増やせば、日差しも多く入るからいいんじゃない?」
と思われるかもしれませんが、増やすだけのデメリットも存在します。
今回は、住宅の窓についてご紹介いたします。
住まいを建てる際は、日差しの角度や周りの立地条件等を踏まえながら
窓の位置を考える必要がありリビングは日当たりがより重要となってくる空間なので、配慮する必要があります。
先ほども述べたように、窓の数が多ければ日差しもよく入り、風通しもよく住まい全体が明るくなります。
しかし、その一方で、いくつかのデメリットが生まれます。
〇室内が丸見えで、外からの視線を感じやすい
これは、立地条件と大きく影響する部分ですが、
隣のお家との距離が近い場合や、人通りの多い道路と面している場合などでは意識した窓の配置が必要となってきます。
また、周りの高い建物や高い土地に建っている家などの
視線も気になってしまうケースが多いので、視線を高い位置に向けた状態で周囲をチェックすることも重要です。
そういった外から見えやすい立地なら
高窓を設置するなどの工夫を凝らして、視線を遮りながら日差しを入れることもできます。
〇家具を置く位置が限られ、配置が難しくなる。
リビングをはじめ、それぞれの部屋に窓が多すぎると、壁が少ないということですので
タンスなどの背の高い家具を置くスペースに限りが出てきたり、家具は置けても開けにくい窓が生まれたりしてしまいます。
また、テレビを置いたものの窓からの日差しの影響で見えずらくなったり、家具が日焼けするということも考えられます。
ですので、窓の位置を考える際は、どこにどのような家具を置くのかもしっかりと考慮しながら、考えることも大事ですね。
さらに窓に必須なものであるカーテンやロールスクリーンは、住宅にかかる費用の中でも大きなものとなります。
デザイン性のある窓ですと、オーダーメイドになることも考えられるので
様々な要素を加味して窓の枚数や設置場所を決めることが大事です。
窓には、断熱性能や気密性能、防音性能をはじめとした
さまざまな機能を備えたものがあり、価格もそれらによって様々です。
予算の都合上、価格を抑える必要が出てくると、窓の性能を下げ安価なものにしたくなります。
しかし、価格を重視しすぎて性能面を疎かにしてしまうと、暮らしの快適さを失ってしまいます。
冬はなかなか暖かくならない、夏は涼しくならないといった
外気温が影響しているもののほとんどの原因は、窓の断熱性能によるものだと考えられます。
例えば、冬の寒い時期に暖まった空気が
断熱性能の低い窓面で冷やされて床面に戻っていく「コールドドラフト」という現象があります。
人間の性質上、いくら室温がエアコン等で暖まっていても
足元が寒いと寒さを感じやすいので、電気代等のことを考えても非常に効率が悪くなります。
断熱性能を高めるには、「LOW-E複層ガラス」といった断熱性能に特化したものや樹脂サッシなどを
使用することで、夏は強い日差しの熱気による室温上昇を防ぎ、冬は室内の暖かい気温を逃がさないようにします。
このように窓の大きさや数、性能等によって暮らしの快適さは、大きく影響してきます。
ですので、間取りのみならず窓のことも意識し、長く暮らしやすい快適な住まいづくりを目指しましょう。